綺麗な肌への第一歩!肌の構造を知りましょう
私たちの肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。その中で肌を保護してくれるのが表皮です。特に最も外側にある「角層」は、わずか0.02mm程度の厚さで、異物の侵入を阻んだり、肌の水分を逃がさないようにしてくれたりします。いわゆる「バリア機能」です。
その薄さゆえに、角層はちょっとした刺激で破壊されてしまいます。洗顔でゴシゴシこすってはいけないのも、そのせいです。角層が破壊されると、肌トラブルの原因になります。
もう1つ、肌のコンディションを整える上で重要なのが新陳代謝です。私たちの肌は新陳代謝によって常に新しく生まれ変わり、古くなった角層は自然とはがれ落ちます。けれども、不規則な生活や偏った食事、ストレスなどで新陳代謝が滞ると、古い角層が残って硬くなり、やはり肌トラブルを引き起こしてしまいます。
だからこそ綺麗な肌を目指すなら、特別な肌ケアと健康的な日常生活が欠かせません。肌のすべてが入れ替わるには、およそ28日かかるため、毎日の積み重ねが大事です。
綺麗な肌を手に入れる!男性のスキンケアの基本
男性と女性の肌質は、「水分量」「皮脂の分泌量」に違いがあります。肌の水分量は男性の方が少ないと言われていますが、皮脂の分泌量は女性の約2~3倍ほど多いといわれています。それゆえ、男性の肌は乾燥しやすいのにテカリやベタつきを感じやすい状態なのです。
また、大手化粧品メーカーが実施した研究で、男性の肌は女性よりもバリア機能が低いことがわかりました。肌を綺麗に保つためにはバリア機能の向上も大切なので、日頃のお手入れをしっかりと行っていきましょう。
ここでは、男性のスキンケアのポイントをご紹介します。
【洗顔】ぬるま湯で優しく洗う
スキンケアの第一ステップは洗顔です。前述したように角層はちょっとした刺激で乱れてしまうので、洗顔時はゴシゴシ洗いをしないようにしましょう。
フェイスラインまでしっかり洗うためにも、洗顔をする前は前髪を留めておいてください。そして、手も綺麗な状態にしてから洗顔をスタートしましょう。
【洗顔の手順】
1.体温と同じくらいのぬるま湯で顔を洗う
2.洗顔料を手のひらいっぱいに泡立て、手が肌に直接つかないくらいの強さで顔全体を洗う
3.ぬるま湯ですすぎ残しのないようにしっかり洗い流す
脂が熱いお湯に弱い性質があるように、皮脂も体温より高いお湯で洗ってしまうと落ちすぎてしまいます。過剰な皮脂はテカリの原因になりますが、皮脂は保護膜の役割をしているので落としすぎると肌の乾燥を招いてしまいます。
そうするとバリア機能が低下してしまうので、洗顔をするときは37℃程度のぬるま湯を使用するようにしましょう。
【保湿】化粧水と乳液で保湿する
洗顔後は、皮脂が落ちて乾燥しやすい状態です。また、お風呂上りは水分が蒸発するときに肌の内側の水分も失われてしまいます。肌に水分を閉じ込めるために、早めに化粧水や乳液などを使って保湿するようにしましょう。
スキンケアアイテムはさまざまありますが、使用する順番は以下のとおりです。
【スキンケアアイテムの使用順番】
1.化粧水
2.美容液
3.乳液
4.クリーム
肌ケアはステップが多いため、慣れないうちは忙しい朝や疲れて帰ってきた夜は面倒になりがちです。できるだけ簡単に済ませたいときは、オールインワンタイプから始めると良いでしょう。オールインワンタイプはひとつで化粧水、美容液、乳液の役割を果たします。
なお、スキンケアをするときは優しく押さえるようにするのがポイントです。奥まで浸透させたいからと強くたたき込んでは、肌に負担がかかって逆に弱らせてしまうこともあるので注意しましょう。
肌が綺麗な男性になるための5つのポイント
肌の綺麗を叶えるためには日々のスキンケアが大切ですが、ほかにも気を配っておきたいポイントが5つあります。
ひとつずつ解説していくので、普段からできているかチェックしてみてください。
バランスの良い食生活を心掛ける
食事は3回規則正しく摂るのはもちろん、栄養バランスも重視しましょう。ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物は多めに摂るのがおすすめです。逆に糖分や脂は肌に悪影響をおよぼすため、摂り過ぎないように気をつけます。お酒も同様です。
食生活ではバランスを第一に考え、外食するときは品数が多くて、野菜料理も含まれる定食を選びましょう。
十分な睡眠を取る
綺麗な肌には睡眠も欠かせません。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝を促してくれるからです。成長ホルモンは眠ってから3時間後を目安に分泌されるので、最低でも6時間以上、睡眠時間を確保するようにしましょう。
夜は睡眠時間を確保するためにも、0時前までには眠るよう心がけることが大事です。すぐ寝つくには、1時間前から部屋の照明を暗くして、テレビやスマートフォンもオフにして、光の刺激を避けるのがポイントです。
また、スキンケアがしっかりできていても寝具が汚れていたら肌荒れにつながってしまいます。枕カバーやシーツはこまめに洗い、布団も定期的に天日干しやクリーナーを当てて清潔に保っておきましょう。
髭剃りは肌に負担をかけないように行う
髭剃りではどうしても肌にダメージが加わってしまいますが、少し配慮するだけで負担を軽減できます。肌に負担をかけないためにも以下のポイントを押さえて髭剃りをしましょう。
・髭を剃る前は顔を濡らして毛を柔らかくする
・清潔な状態で剃る
・カミソリの刃は定期的に交換する
髭にしっかり水分があれば力を加えず剃れるので、肌へのダメージを軽減できます。また、清潔にしておかないと雑菌が入って肌荒れを引き起こしてしまうので、ぬるま湯で洗顔をした後に髭剃りをするようにしましょう。
そして、カミソリの刃が古くなっていると切れ味が悪くなって肌に負担がかかってしまうので、カミソリの刃は2週間を目安に交換してください。
紫外線対策をする
紫外線は日焼けだけでなく、たるみやくすみなどの原因になります。また、紫外線は肌のバリア機能を低下させて乾燥を起こすなどの肌トラブルを招いてしまうので、男性も紫外線対策をするようにしましょう。
紫外線対策は、帽子や日傘を、日焼け止めを使うのが基本です。日焼け止めを購入するときは、SPFの数値をチェックしてください。SPFはシーンによって適した数値が異なるので、以下を目安に選んでみてください。
【日焼け止めの選び方】
・普段使い:SPF10〜20
・野外での軽いレジャーやスポーツ:SPF30以上
・炎天下での外出やマリンスポーツ:SPF50以上
肌トラブルが起きているときは病院へ行く
すでに肌トラブルを起こしているなら、皮膚科で診てもらいましょう。肌には個人差があり、1つの直し方がすべての人に通用するわけではないからです。皮膚科では、症状に合った薬を処方してくれます。
まとめ
綺麗な肌の男性は、特別な肌ケアや健康的な生活を毎日続けています。手間はかかりますし、制限も多いですが、1ヶ月も続けると綺麗な肌を手に入れられるでしょう。時間が無いときはエステに通うのもおすすめです。