表情筋とは
表情筋という言葉を知っていても、具体的に説明できる方は少ないのではないでしょうか。まずは、表情筋について基本的なことを解説します。
表情筋ってなに?
表情筋とは、笑ったり怒ったりしたとき、顔の表情を変えるために動かす筋肉のことです。名前が表すとおり、表情を作るための筋肉と考えてください。表情筋とひとことで表現していますが、実は60種類もの筋肉があるといわれています。
笑っている顔を想像してみてください。口角が上がって、目尻が下がっている表情を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この目元や口元、額など、どの部分の筋肉かによって呼び名が分かれています。
もちろん表情を作るときだけでなく、食べ物を食べるときや、まばたきをするときにも表情筋は使われています。
代表的な表情筋とは
60種類ある表情筋の中でも、主要な表情筋を以下に5つ紹介します。
●前頭筋(ぜんとうきん)
前頭筋は、その名が示すとおり「おでこ」にある表情筋です。眉が上下するときに動く筋肉で、前頭筋が衰えるとおでこに横ジワが入る原因になります。おでこの横ジワは、老けた印象を見せるだけでなく、怒っているような表情にも見えやすいです。
●頬筋(きょうきん)
頬の部分にある頬筋は、口角を上げるときに使う筋肉です。口角を上げて笑う以外にも、食べ物が口からこぼれてしまうのを防ぐ役割も担っています。
特に丸顔の方は、加齢とともに衰えやすい筋肉ですが、鍛えないと頬がたるんでほうれい線が目立つようになってしまうのです。
●眼輪筋(がんりんきん)
目の周りをぐるりと囲っている眼輪筋は、目を閉じたり開いたりするときに使われる筋肉です。まぶたを動かす役割のほかにも、目と鼻の間にある涙嚢を動かして涙を溜めておく役割も担っています。
そのため、眼輪筋が衰えて弱くなると、目元のたるみやシワの原因になるのはもちろん、ドライアイになってしまう可能性も高くなるといわれています。
●口輪筋(こうりんきん)
口輪筋は、口元の表情を作るときに使う筋肉です。言葉を発音するときにも、口輪筋が使われます。口輪筋が衰えると、口が閉じられなくなり、口呼吸の原因になります。
口が常に開いたままでいると、虫歯や歯周病、アレルギーや感染症リスクも高まるといわれています。
●おとがい筋
おとがい筋は、口の筋肉のひとつで、「おとがい」にある筋肉を指します。おとがいとは、唇の下に力を入れたとき、ちょうどアゴ部分に梅干しの種のようなシワを作る部分です。
おとがい筋は、顔のラインをスッキリと引き締める役割をもっていますが、衰えると二重あごの原因になるといわれています。
男性が表情筋を鍛えるメリット
先ほど、代表的な表情筋を紹介しながら、衰えるとどのような症状が出てしまうかを紹介しました。表情筋は、とても大切な筋肉の一部です。具体的に、表情筋を鍛えることで得られるメリットを3つ紹介します。
表情が豊かになる
表情筋を意識して鍛えると、今まで使えていなかった筋肉も鍛えることができます。さまざまな種類の表情筋を鍛えると、誰かと話しているときでも自然と表情筋が使えるようになるので、表情が豊かになるのです。
例えば、笑顔を作るのが苦手な方でも、表情筋を鍛えれば口角が自然に上げられるようになり、素敵な笑顔を出せます。
良い笑顔を自然に作れるようになれば、仕事面はもちろん、異性からも好印象をもたれやすくなるでしょう。
若々しい顔つきになる
表情筋を鍛えれば、顔のシワやたるみが改善されて、若々しい顔つきに変化します。普段から実年齢よりも老けて見られている方は、積極的に表情筋を鍛えることで印象が変わるかもしれません。
また、同じ真顔でも、表情筋を鍛えている人と鍛えていない人では、他人から見る印象がまったく異なります。表情筋が衰えて緩んでいると、ぼんやりした無表情な人に見られますが、表情筋を鍛えている人が真顔でも、目力のあるキリッとした顔に見られるのです。
小顔になる
表情筋を鍛えて動かせば、顔の血行も良くなるといわれています。血行が良くなると、むくみが引くので小顔になりやすいのです。
また、むくみから目が腫れぼったい方なら、むくみが改善されるだけでキリッとスッキリした目元になれます。
なんとなく顔が腫れぼったい、顔がだらしないと感じているのなら、表情筋を鍛えると改善される可能性が高いです。
男性が表情筋を鍛える方法
表情筋を鍛えると、多くのメリットが得られることを紹介しました。腕や足の筋肉を使わなければ衰えてしまうのと同じで、表情筋も使わなければ衰えてしまいます。
「足や腕の鍛え方は想像できるけれど、表情筋って自分で鍛えられるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
表情筋は、誰でも簡単に家で鍛えることが可能です。簡単に表情筋を鍛える方法と、グッズを用いて鍛える方法の2パターンを紹介します。
簡単に鍛えることができる方法
今からでもトライできる簡単な鍛え方を、以下に5つ紹介します。
●まばたき運動
まばたき運動は、眼輪筋のトレーニングです。目力のあるキリッとした目元を作ります。
1.目を大きく開く
2.まぶたをゆっくり閉じる
この動作を繰り返します。目を開けるときは眉が上がるくらいオーバーに動作してください。両目同時に行いながら、慣れてくれば左右交互に行っていくと良いでしょう。
●舌回し体操
スッキリした小顔になりたい方に向いているトレーニングです。口周りの表情筋を鍛えます。
1.口を閉じる
2.舌を歯茎に沿って時計回りに10周する
3.反時計回りに10周する
はじめは、10周でもかなりきついと感じる方も多いでしょう。慣れてくれば、徐々に回数を増やしてトレーニングしてください。
●あいうえお体操
顔全体がたるんでいると感じている方は、あいうえお体操がおすすめです。やり方は簡単で、大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と声に出します。
ポイントは、各表情で5秒以上キープするようにして、ゆっくり表情筋に効かせていくことです。
●舌出し運動
二重あごが気になる方は、舌出し運動がおすすめです。舌を上下に動かすトレーニングで、鼻先やあごに舌を付けに行く気持ちで行いましょう。上下10往復して、慣れてくれば回数を増やすのがおすすめです。
●口すぼめ運動
こちらも、二重あご解消におすすめなトレーニングです。主におとがい筋を鍛えます。
1.顔を少し上向きにして口をすぼめる
2.唇を思いっきり前に突き出して5秒キープ
3.ゆっくり元の状態に戻す
これを10回繰り返します。慣れてくれば、少しずつ回数を増やすようにしましょう。
グッズを使って鍛える方法
次は、グッズを使って鍛える方法です。グッズといっても、誰でも家にあるものでできるので、器具を買うことはありません。
●割り箸運動
主に口輪筋を鍛えるトレーニングで、口周りをスッキリさせることができます。口角も上がるので、口元のたるみが気になる方は、ぜひ取り入れてみてください。
1.割り箸を横にして口に咥える
2.奥歯で割り箸を噛む
3.口で「い」の形を作る
4.そのまま30秒キープする
ここまでの動作を、10秒の休憩を挟みながら3セット行いましょう。
●歯ブラシエクササイズ
主に頬筋を鍛えるトレーニングで、口角を上げたい、ほうれい線を予防したい方におすすめです。
1.歯ブラシを横にして咥え、唇を強く閉じる
2.頬をすぼめてゆっくり息を吸う
3.そのまま8秒キープする
4.歯ブラシの背中が左頬内に当たるようにし、ほうれい線部分を内側から伸ばしていく
ここまでの動作を、左右の頬で数回行いましょう。
表情筋の鍛え方を紹介しましたが、自分でやっても効果が思うように感じられないという方には、メンズエステもおすすめです。メンズエステなら施術のほかにプロのカウンセリングも受けられるので、自分に合った方法で表情筋を鍛える方法が見つかるかもしれません。
まとめ
顔の印象を変えたいという方は、表情筋を鍛えましょう。表情が乏しいと「不愛想な人」と思われたり、「怖い人」と思われたりすることもあります。
悪い印象をもたれないためにも、表情筋を意識して積極的に鍛えていきましょう。表情筋を鍛えることは、仕事にも恋愛にもきっと有利に働きますよ。