顔のほうれい線に悩むメンズは増えている
ほうれい線とは、鼻の両脇から口元へのびている2本の線をさします。年齢を表すサインの中で、もっとも老化を感じるのがほうれい線だといわれており、ほうれい線ができると、実年齢よりも老けたように見られてしまいます。
男性の顔に表れるほうれい線を、年齢を重ねた深みだと考える人もいます。しかし、若々しい印象が薄れてしまいがちなことも、見逃せない事実です。
男性が若々しい印象を保つには、ほうれい線への対策が必要不可欠です。スキンケアなどほうれい線対策を心がけている男性は、女性からの印象も良くなり、好感をもってもらえるようになります。
しっかりほうれい線対策をして、若々しさを取り戻しましょう。
なぜできるの?ほうれい線ができる3つの原因!
男性にとって悩みの種になることが多いほうれい線ですが、なぜできるのか、主な原因を3つ紹介します。
1.老化に伴う顔のたるみ
ほうれい線ができる主な原因として、顔のたるみが挙げられます。顔のハリを支えているのは、肌の内側にあるコラーゲンやエラスチンなどの成分です。コラーゲンはたんぱく質のひとつであり、人体のたんぱく質全体のおよそ3割を占めています。エラスチンもたんぱく質の一種で、コラーゲン同士を結びつける働きを持っています。
加齢によって、これらの成分が減少すると、顔の筋肉である表情筋が衰えやすくなるため、顔全体がたるんでしまうのです。また、笑うことが少ない無表情の場合も、同じように衰えやすくなります。
2.スキンケア不足などによる乾燥
年齢を重ねるにつれ、肌の水分が減少し乾燥しやすくなります。スキンケアを十分に行っていないと、肌の保湿力低下により乾燥してしまい、バリア機能が低下します。
口元は顔の中でもよく動かす部位であり、乾燥しているとほうれい線がより深くなってしまうのです。
3.紫外線によるダメージ
肌の大敵である紫外線は、ほうれい線にも悪影響を及ぼします。紫外線を大量に浴びると、先述したコラーゲンやエラスチンが変性し、傷ついて固くなります。肌に弾力がなくなることで、ほうれい線ができるのです。
男性は、女性よりも紫外線対策をする方が少ないため、紫外線によるダメージを受けることが多い傾向にあります。
ほうれい線ができやすい男性の特徴
ほうれい線は、骨格や体質、生活面などにより、できやすい人・特徴がありますので紹介していきましょう。
小顔の人は、骨格が小さいために表情筋などの筋肉も少ないことから、筋肉量が減少すると頬を支える力も弱くなってしまいます。これが原因となり、皮膚がたるむとほうれい線もできやすい傾向が見られます。頬が柔らかい人も、筋肉量が少ないことからほうれい線ができやすくなります。さらに、顔と頭皮は1枚の皮でつながっているため、頭皮が固い場合も顔の皮膚や筋肉に影響を及ぼします。
生活習慣が乱れがちな人も要注意です。偏食、運動・睡眠不足などは、ほうれい線を目立たせる大きな要因となります。仕事により生活習慣が乱れてしまう男性は、日頃から心がけるようにしましょう。
また、姿勢の悪さによっても、ほうれい線を招いてしまうケースがあります。寝るときの向きが決まっている、うつむきがちである、下を向いて長時間スマートフォンを触っているなどの癖があると、ほうれい線ができやすい傾向があるといわれています。これらは全て重力が関係しており、頬についている皮下脂肪が重力で垂れることが原因です。
さらに、男性特有のリスクとして、ひげ剃りによる刺激がほうれい線をつくりやすくすることがあげられます。ひげ剃りは、肌の角質層や皮脂膜を削り取ってしまい、皮膚が乾燥しやすくなるためです。
メンズ必見!気になるほうれい線を消す方法
気になるほうれい線を目立ちにくくするには、次にあげる方法を試してみると、効果が期待できます。どれも手軽にできますので、ぜひ試してみてください。
「舌回し体操」をする
ほうれい線対策の中では、最も一般的に行われており、舌を回すだけで手軽に行うことができる体操です。ほうれい線以外にも、さまざまな箇所にアプローチすることができます。
・二重顎
・シワやシミ
・表情筋のバランス
・自律神経のバランス
・顔の歪み、頭痛、首や肩のこり、嚙み合わせのずれ
・血行の促進
・口臭や歯周病
では、舌回し体操の手順を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1.口を軽く閉じます。
2.舌で上下の歯茎をなぞります。このとき、舌で円を描くようなイメージで行いましょう。
3.まず右回りで、25回動かします。
4.同じ動きで、左回りで25回動かします。
5.以上を1セットとし、1日2セット行うと良いでしょう。
慣れてきたら、さらに1セットあたりの回数やセット数を増やしても良いでしょう。場所を問わず、なおかつマスクをしたままでも気軽にできる体操ですので、気張らず毎日実行していきましょう。すぐに目に見える変化はないかもしれませんが、継続することが重要なので途中でやめてしまわないように根気強く行ってください。
マッサージをする
マッサージも舌回し体操と同様、すぐに効果が見えてくるものではありません。ほうれい線が目立ちにくくなるまで、少しずつ根気よく行っていきましょう。
顔ツボマッサージで、リガメントと呼ばれる靭帯をほぐし、ほうれい線を薄くする方法を紹介します。
1.頬骨の下(小鼻の横)あたりに親指をあて、斜め上に3秒ほど押し上げます。
2.頬骨に沿って、少しずつ外側に親指を動かしながら、同じように押し上げます。
3.頬骨の端までマッサージを続けましょう。
上記のマッサージを、1日2分ほど行うと、効果が期待できます。
スキンケアで肌の乾燥を防ぐ
ほうれい線対策として、肌が乾燥しないよう、丁寧なスキンケアをすることも大切です。近年では、化粧水などのスキンケア用品を使って、肌を保湿する男性も増えています。
朝晩の手入れに加え、口元に重点を置いたスキンケアを、週1回程度行いましょう。コラーゲン配合の基礎化粧品を使うのも、効果が期待できます。エイジングケアができる、美容液やクリームなどを使っても良いでしょう。
美顔器を使う
ほうれい線対策として、美顔グッズを使うのもおすすめです。たるみに直接はたらきかける美容ローラーや美顔器などを使うと、効果が期待できます。さらに、美顔器の使用は、化粧水や美容液が肌に浸透しやすくなるのです。
美顔器を使うときは、EMS(電気で筋肉を刺激する)付きの製品を選ぶと、直接表情筋に作用してくれます。1回の使用で、見た目に変化が現れることもあります。
ほうれい線対策として身につけたい生活習慣
日常生活の中でも、ほうれい線対策として取り組めることがあります。以下で紹介する生活習慣を身につけるよう心がけましょう。
バランスの良い食生活をする
体の内側からほうれい線対策をするには、バランスの良い食生活が重要です。コラーゲンの材料となるたんぱく質を多く摂るようにしましょう。
コラーゲンを多く含む食品を摂るのも、効果が期待できます。牛すじ・手羽先・豚足・モツなどが、代表的な食品です。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持に必要不可欠です。抗酸化作用の効果があるともいわれており、積極的に摂りたいものです。緑黄色野菜や果物などに、多く含まれます。
上記の栄養素をまんべんなく摂取するため、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
十分な睡眠を取る
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、美肌を維持するのに役立っています。睡眠不足になると、成長ホルモンが分泌しにくくなり、肌の老化を招いてしまいます。
睡眠時間は、7時間程度確保するようにしましょう。あわせて、寝る直前までテレビやスマートフォンなどを見ていると睡眠の質が落ちてしまうため、注意が必要です。
適度に運動する
運動不足の状態では、血行不良が起こったり、リンパの流れが滞ったりします。また、代謝も悪くなることで、コラーゲンが生成されにくくなるため、肌の弾力やハリがなくなってしまうのです。
上記を防ぐには、適度な運動が大切です。激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなど、日常生活で続けやすい運動を選びましょう。運動することで、肌だけでなく体全体の健康維持につながります。
メンズエステを利用する
これまで紹介した方法を試してみても、ほうれい線が目立ってきたと感じたら、メンズエステを利用してプロのケアを受けてみるのも良いでしょう。
メンズエステは、その名の通り男性専用のエステで、ほうれい線をはじめ男性のさまざまな肌の悩みに対応した施術が受けられます。初回利用時のカウンセリングでは、悩んでいるポイントや希望を伝えると個々に適したケアを提案してもらえるので、思ったことを伝えるようにしましょう。
近年では、男性の美意識の向上を反映するかのように、メンズエステへの関心も高まっており、店舗も増えています。確実に成果を出したい人は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
自分の顔を鏡で見たときに、ほうれい線が気になり出したら、対策を始める合図かも知れません。ほうれい線のケアを行い、若々しさを保つことで、心身ともに前向きに過ごせるようになるでしょう。
自力での改善が難しいと感じている方は、メンズエステなどプロの手をかりることもひとつの手です。