混合肌とはどんな肌タイプ?
肌タイプは人によって異なり、大きく分けて普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌の4つに分類されます。
その中のひとつ「混合肌」では、どのような肌タイプをイメージするでしょうか。
まずは混合肌とはどのような肌タイプで、どのようなことが原因で混合肌になりやすいのか、という点について見ていきましょう。
混合肌とは
混合肌とは、一般的に乾燥肌と脂性肌の肌質両方の特性をもった肌タイプを指します。
乾燥するうえにベタっとした質感もあるため、両方の悩みがあるのも特徴です。油分と水分のバランスが安定せず、乾燥したりベタつきが出たりといった症状が現れます。
また、時期や体調、場所によっても肌の状態が左右され、日本人にもっとも多いといわれているほどポピュラーな肌タイプです。
乾燥・皮脂分泌過多どちらの症状も現れるので、肌コンディションをコントロールすることが難しくなります。
そのため、「なかなか自分に合うスキンケアが見つからない」という方も多いのではないでしょうか。
考えられる原因と対策
混合肌になる原因はいくつかあり、もともとの体質だけでなく生活習慣の中に潜んでいるケースも多くあります。
生活習慣を見直すことで改善する場合もあるため、以下のような行動を取っていないかをチェックしてみてください。
・熱いお湯で洗顔している
・洗顔後に保湿せず放置している
・洗顔せず肌が汚れたまま寝起きしている
・洗顔やタオルで拭くときに肌を擦ってしまう
・脂っこい食事が多く、野菜はあまり食べない
・日焼け止めを塗る習慣がない
上述の項目にあるような行動は、肌の水分を維持するために必要な皮脂が過剰に落ちて肌が乾燥しやすくなる原因になります。
肌が乾燥すると乾燥をなんとか食い止めようとして皮脂を分泌するため、ベタつきが発生する形です。
また、普段から肌の悩みがあり、かつ髭剃りを行う習慣もある人は、より乾燥しやすい傾向にあります。
改善するためには正しい肌のお手入れ方法を知り、混合肌に合う基礎化粧品を使ってケアすることが大切です。
正しい肌のお手入れ方法とは?
正しい肌のお手入れを行うには、まず「正しい洗顔方法」を実践することが重要になります。
洗顔を正しく行ってきれいな状態にしていなければ、スキンケアの効果が得られなくなる可能性があるためです。
ここからは、正しい洗顔方法とメンズだからこそ知っておきたい髭剃り後のケア方法について紹介します。
洗顔方法
「スキンケアは洗顔から」といわれるほど、洗顔を正しく行うのは重要です。
特に、手の雑菌が原因で肌荒れを起こすことも多いため、洗顔やスキンケアを行う前には必ず手をしっかりと洗ってから行いましょう。
また、正しい洗顔方法はどの肌タイプや性別であっても、基本的には同じように行います。
基本の洗顔は以下のような手順で行う方法が一般的なので、参考にしてみてください。
1.体温に近い30~36℃のぬるま湯で「予洗い」
洗顔料をつけるまえに、ホコリなどの水だけで落ちる汚れを落とすために予洗いをしましょう。
このとき、熱いお湯で洗顔すると肌に必要な皮脂まで落としてしまう場合があるので、かならずぬるま湯で行うようにしてください。
2.適切な量の洗顔料を使う
泡立てる場合は泡立てネットやボールなどを使ってたっぷりと泡立てましょう。少なすぎると手で肌を擦る原因になるので注意が必要です。
肌に洗顔料もしくは泡立てたたっぷりの泡をのせて、擦らずくるくると滑らせるように洗っていきます。
3.洗い方のポイントは「Tゾーン」
皮脂分泌が活発になりやすい額や鼻筋、顎にかけてのいわゆる「Tゾーン」は、念入りに洗っておきましょう。
泡を乗せた指先でくるくると洗っていきます。皮膚が薄く乾燥しやすい両頬から顎にかけてのUゾーンは、さっと軽く洗う程度で問題ありません。
また、洗い流す際も必ずお湯ではなくぬるま湯で、流水を手で肌にかけるようにしてよくすすぎましょう。特に生え際やフェイスラインは流し残しやすいので注意してください。
洗面器や洗面台に溜めた水ですすぐのは、汚れがきちんと落ちなくなる原因になるので、流水がおすすめです。
4.タオルで肌をおさえるように優しく水分を拭く
洗顔を終えたら、清潔なタオルで優しくおさえるようにして水分を拭きます。このとき、ゴシゴシ擦ってしまうと乾燥やシワ、肌荒れの原因になるので、擦らないことが大切です。
髭剃り後のケア方法
洗顔や髭剃りを終えたら、できる限りすぐにスキンケアを行いましょう。特に保湿が重要になるので、化粧水などをそばに準備しておくのもおすすめです。
化粧水はたっぷりつけたとしても肌にすべて浸透するものではないので、適量をつけて乳液やクリームでフタをすることが重要になります。
手で優しくポンポンと押さえるようにパッティングしていきますが、このとき強くたたかないように注意してください。
パッティングを終えたら、両手で頬や額、フェイラインを優しく押さえるようにして浸透させます。
時間をかけて浸透させることが重要なので、化粧水が浸透しきっていない状態で乳液やクリームを塗らないようにしましょう。
乳液などを塗る前にまだ保湿が足りないと感じるのであれば、必要に応じて化粧水をプラスしてください。
化粧水が浸透したら、乳液やクリームでフタをすることで肌の水分が蒸発しにくくなります。
混合肌の人がスキンケア基礎化粧品を選ぶ時のポイント
洗顔やスキンケアの手順を知ったうえで、実際にスキンケアに使用する基礎化粧品の選び方にも注意が必要です。
ここからは、混合肌の人が基礎化粧品を選ぶときのポイントやおすすめのアイテムについて紹介します。
保湿性が優れているもの
混合肌は乾燥から皮脂の過剰分泌を引き起こしている可能性が高く、保湿で皮脂の過剰分泌を抑えることが重要になります。
そのため、混合肌向けの基礎化粧品はうるおいがキープでき、保湿力の高い成分が配合されているものがおすすめです。
特にセラミドやヒアルロン酸などの成分は肌の保湿力に欠かせないものなので、配合されているものをチョイスしましょう。
低刺激のもの
基礎化粧品として選択するものは、肌への負担が小さい低刺激のものが最適です。
肌の状態を安定させてくれるような、自然由来の成分が配合されたものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、肌のコンディションは季節によって異なります。そのため、夏はさっぱりタイプ、冬はしっとりタイプなど、季節に合わせて使い分けるのもおすすめです。
季節の変わり目である春や秋は、いわゆる「ゆらぎ肌」になりやすい時期であるため、肌への刺激が少ないものを使うようにしましょう。
基礎化粧品をいくつも使いわけることが苦手な人は、オールインワンのタイプもあるのでぜひ自分に合った基礎化粧品を試してみてください。
まとめ
男性の肌は女性とは異なり、普段メイクをする習慣がないため紫外線のダメージを受けやすい特徴があります。
また、髭剃りによって肌荒れを繰り返すことも多く、メンズの肌ならではのケアが必要です。
基本的な洗顔を実践しつつ、メンズの肌に適した基礎化粧品を活用して手入れを行ってみてはいかがでしょうか。