内臓脂肪はどこにつく?内臓脂肪を落とすためには

2019.05.23

ダイエット

高カロリーの食事や運動不足、体質の変化などによって増えてくるとされている内臓脂肪。放っておくと血管や心臓に悪影響を及ぼし、健康へのリスクを抱えることになりかねません。
内臓脂肪は、筋力トレーニングなどの無酸素運動と、サイクリングや水泳などの有酸素運動を組み合わせることで効率的に落とすことができるといわれています。

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内臓脂肪はどこにつくの?

 

内臓の周りにつく脂肪を内臓脂肪といいます。体温調節や内臓を守るために必要な組織ですが、食べすぎや運動不足によって増えすぎると健康に対する不安を引き起こす一面を持っています。

 

年齢とともに基礎代謝が落ちてくると、食べる量が変わらなくても消費エネルギーが減り内臓脂肪の増加につながるといわれています。

 

内臓脂肪がつく場所

 

内臓脂肪は、内臓の周りや腸間膜につく脂肪のことです。腸を固定する膜が、腸間膜。この部分に、絡みつくように脂肪が蓄積して内臓脂肪となるのです。

 

必要以上に内臓脂肪がついていると、腰回りやお腹周りが張った状態になり「リンゴ体型」とも呼ばれます。一般的には女性より男性につきやすい脂肪といわれています。

 

顔や体は太っているわけではないのに、お腹だけがぽっこりと出ている体型の人は、内臓脂肪がついてしまっている可能性が大いにあります。

 

内臓脂肪は皮下脂肪と比べて代謝活性が高いとされています。そのため、食事を整えて、積極的に運動を行い、うまくカロリーを消費すれば、皮下脂肪よりも落としやすい脂肪であるといわれています。

 

内臓脂肪はなぜ増える?

 

内臓脂肪が増えるのは、消費エネルギーよりも摂取したエネルギーが多くなることが原因といわれています。食べすぎや高カロリーの食事によって摂取されて使いきれなかったエネルギーが脂肪となり、内臓に蓄積してしまうためです。

 

運動不足や加齢による基礎代謝の低下も、内臓脂肪が増える原因といわれています。運動不足で筋肉量が少ない場合、エネルギーを消費しにくい体質になっており、結果として内臓脂肪を蓄積しやすい傾向にあります。

 

さらに、睡眠不足も内臓脂肪が蓄積する原因になるといわれています。睡眠のリズムが乱れていると、体内時計を混乱させてしまいます。その結果、体に脂肪を溜め込もうとするホルモンが分泌され、内臓脂肪がつきやすい体質になってしまうといわれているのです。

 

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供]・メタボリックシンドロームを防ぐメンタルヘルス
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-03-004.html

 
 

内臓脂肪がつきすぎるとどうなる?

 

内臓脂肪が必要以上に蓄積されると、血圧を一定に保つことができず血圧が高くなったり、インスリンの働きが妨害され血糖値を上げる原因になったりする可能性があるといわれています。

 

さらに、血中のコレステロールや中性脂肪の量が増え、生活習慣病のリスクを抱えることにつながる恐れがあります。

 

生活習慣病になる可能性がある

 

高血圧になると、脳や心臓、腎臓の働きにも悪影響を及ぼす可能性があるといわれており、高血圧の状態が長く続いていると、その分血管に負荷がかかった状態になるとされています。

 

また生活習慣病として知られるがんも、内臓脂肪と深い関係があるという研究結果が報告されています。近年では認知症の発症率を上げる可能性もあるといわれてきており、内臓脂肪の放置は避けるべきでしょう。

 

太りやすくなる

 

一般的に人間は年齢とともに基礎代謝が落ち、食べる量が増えず運動量に変化がない場合も消費エネルギーが減っていくとされています。

 

このことからダイエットを行ったとしても、以前のようにスムーズに体重を落とすことができなくなっているため、減量の弊害になることも少なくありません。

 

年齢を重ねるにつれて、運動量だけでなく基礎代謝量も落ちていく傾向が強くなります。そのため、摂取エネルギーを消化できずに、内臓脂肪として体に残りやすくなるという結果につながっていきます。

 
 

内臓脂肪を落とす方法は

 

内臓脂肪を落とす方法には「食事の改善」や「脂肪を減らすための運動」などがあります。以下で、詳しく見ていきましょう。

 

食事の改善

 

内臓脂肪を落とすには、食生活を見直すことが大切であるといわれています。過食傾向にある場合は、バランスの取れた食事を心がけましょう。過食によって補おうとしているエネルギーを、3食の食事でしっかりと摂れるようにすることが最善です。

 

お酒の飲み方にも注意が必要です。例えば甘いカクテルよりも、カロリーの低いといわれる水割りや炭酸水割を選ぶことや、お酒1杯につき1杯のお水を一緒に飲むといった工夫もひとつの方法です。

 

おつまみは揚げ物等の高カロリー食品を避け、野菜や豆腐などカロリーの低い食べ物を選び、しめのラーメンやご飯を避けると良いとされています。

 

脂肪を減らす

 

運動には、体内の糖を使って筋肉量を増やして新陳代謝を活発にする無酸素運動と、ジョギングやサイクリングなど、酸素を取り込んで体脂肪を燃焼させる有酸素運動があります。

 

内臓脂肪を減らすためには、酸素を使って脂肪を燃やす有酸素運動が良いとされています。比較的長時間、軽度もしくは中程度の負荷をかけて運動することで燃料となる脂肪が消費され、内臓脂肪の減少が期待できるでしょう。

 

そして脂肪を減らすには、無酸素運動である筋力トレーニングを取り入れることでより基礎代謝をあげて、効率的にダイエットをすすめることができるといわれています。

 

体内の糖を使って短時間で強い負荷をかけた運動をすることにより、筋肉を増加させやすいのです。

 

腹筋やスクワットなどの筋力トレーニングによって、基礎代謝をアップさせることができるため、内臓脂肪が減りやすい体質へ変えていくことができるといわれています。

 

同時に、ジョギングや水泳などの有酸素運動を続けることでダイエットを効率化し、脂肪をより燃焼させやすい状態に変化させていきましょう。

 
 

まとめ

 

内臓脂肪は内臓や腸間膜につく脂肪のことで、人間の体にとって必要な組織です。しかし増えすぎると血管に大きな負担をかけてしまう恐れがあります。血糖値や血圧が上昇し、その状態が長く続くと生活習慣病のリスクを抱えることにつながる可能性があります。

 

食生活によって摂取するエネルギーが高く、日常生活で消費するエネルギーよりも上回っている場合、内臓脂肪がつきやすい状態になったり、年齢を重ねるにつれ基礎代謝が落ちていくことで体質が変化し、内臓脂肪をためやすくなるともいわれています。

 

内臓脂肪を落とすには、サイクリングやジョギングなどの脂肪を燃料とする有酸素運動が良いとされています。それに加えて基礎代謝をアップさせるために腹筋やスクワットなどの無酸素運動と組み合わせるとより効果的であるといわれています。

 

さらに効率よく健康な体を目指すなら、専門家からの的確なアドバイスのもと、ダイエットを行う方法も視野にいれてみましょう。

 

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