コーディネートに取り入れたい ワイシャツの選び方
ワイシャツを選ぶときは、何を基準にしていますか? 実は体型にフィットしてこそ、格好よく見えるのです。
細身のワイシャツを選ぶ
ワイシャツを選ぶときは、まず肩幅が合っているか確認します。実際の肩幅よりもワイシャツのほうが広いと、肩が下がっているように見えるため、だらしない印象を与えてしまうからです。だからといって、まったくゆとりが無いのも着心地が悪くなってしまいます。
目安としては、ワイシャツの肩にある縫い目が、肩の端から内側1~2cmあたりに乗るくらいが理想です。
次は身幅を確認しましょう。身幅とは正面から見たときに胴体を包むところの幅です。肩幅より狭いのはもちろん、ウエストに向かって締まっているシルエットであれば、すっきりした着こなしに見えます。逆に、体型をカバーしようと身幅を広くすると、寸胴体型に見えてしまうため、洗練とは程遠くなってしまうでしょう。
着丈短めのワイシャツを選ぶ
着丈も重視したいところです。裾の位置がベルトよりも下すぎると胴の長さが際立ち、足が短く見えてしまいます。ちょうどベルトが隠れるくらいの着丈にしたいところです。ベルトが見えるか見えないか、ギリギリの着丈にすると、スマートな着こなしになります。
コーデアレンジにもおすすめのワイシャツ
サイズ感が決まったところで、次はどのようなタイプのワイシャツがコーディネートしやすいのか、3つ紹介します。
定番白のワイシャツ
白のワイシャツは、どんなコーディネートでも合わせやすく、ボトムやアウターを選びません。1枚持っているだけで使い回しできるコスパの良さもうれしいところです。
ワイシャツだけで勝負するなら、素材や生地の種類で差をつけられます。例えば素材は綿が定番ですが、麻や亜麻(リネン)なら涼し気ですし、シルクは独特な光沢感が魅力です。
生地では、手触りが滑らかなブロードがコーディネートしやすいでしょう。トラッド感を出すならふっくらしたオックスフォード、ビンテージ風なら糸の太さがランダムなスラブ、透け感なら折り目の荒いローンといった具合です。
デザイン性を高めたいのであれば、パターンがあるヘリンボーンやドビーといった選択肢があります。サテン織りはシルクと組み合わせるとゴージャスです。
遊び心溢れるチェックシャツ
チェックのシャツは、それだけでも主役になれるだけの存在感があり、そのまま羽織ればアウター代わりにもなります。ただし、着こなしによっては子どもっぽく見えたり、垢抜けて見えなかったりするところが弱点です。
スタイリッシュにコーディネートしたいのであれば、青や暗褐色をメインに色味を抑えたチェックがおすすめです。同系色のアウターとよく合います。デニムや無地のチノパンとの相性も抜群です。
細かいチェック柄は、チェックと意識させず、軽やかさとオリジナル感を出せるでしょう。赤系統など明るい色なら春から夏にかけて合いそうです。
また、少ないアイテムでコーディネートに統一感を出したいときは、チェックのシャツとスニーカーの色を合わせてみると良いでしょう。位置が離れているので、同じ色を使っても使い過ぎには見えません。
無地のネルシャツ
生地を起毛させたネルシャツは、秋から春先の寒い季節に活躍します。チェック柄の印象が強いですが、無地のネルシャツも少なくありません。
Tシャツに羽織るなら明るい色でも問題はありませんが、アウターと重ねるのであれば、落ち着いた色のほうが季節柄おすすめです。例えばダウンジャケットやダッフルコート、チェスターコートなどと組み合わせます。
チェック柄のシャツにもいえることですが、そのまま着こなすにしても、アウターと組み合わせるにしても、サイズ感がゆったりしているのはカジュアル過ぎます。ワイシャツの選び方と同じく、体形にフィットして身丈をギリギリまで短くすると、格好いい着こなしができるでしょう。
ワイシャツに比べて選択肢が少ないため、なかなかジャストサイズの1枚を探すのは難しいかもしれませんが、着こなしを左右する要素なので、妥協は禁物です。
ワイシャツコーデ 着こなしのコツ
ワイシャツのコーディネートは、合わせるアイテムにもこだわったり、ちょっとした工夫を取り入れたりするだけでも、見違えるようになります。着こなしのコツを見てみましょう。
インナーに気をつける
素肌にワイシャツを着るのは、地肌や乳首が透けて見えたり、汗をかいたときに目立ったりするので、あまり女性受けは良くありません。だからといって、ワイシャツの下でインナーの存在が丸分かりなのもマイナスです。首元から見えるのも好まれません。身につけるときは隠す前提で形状や色を選びましょう。
例えば前者ならU首やV首なら首元を開いても見えません。後者は白よりもライトグレーやベージュのほうが、意外と目立たないものです。
パンツの選び方
せっかくワイシャツのシルエットがスタイリッシュでも、パンツがそうでなければ台無しです。特にありがちなのが、カーゴパンツなど横に広がるタイプのパンツを履いたばかりに、下半身が太く見える残念なコーデ。
そうならないように、ワイシャツにはチノパンやデニムを合わせるのがおすすめです。その際はスキニーが難しくても、せめてテーパードなど足首に向かって細くなるタイプを選びましょう。上半身と同じく、すっきり細身に見せるのがポイントです。
暖かい季節なら、アンクルパンツで涼し気な感じにするのも良いでしょう。足首を露出することで、より締まっている印象を与えてくれます。
袖まくりを取り入れる
ワイシャツの袖口は、ボタンを留めることできっちりとしている人を醸し出せますが、暖かい季節はまくって腕を露出すると、男らしさを演出できるでしょう。
ただし、無造作にまくるのはNGです。まずは大きめに幅を取って1回まくり、さらに半分に折るようにもう1回まくります。一般的な7分丈の袖なら、2回まくったときにワイシャツの袖口が手首と肘の中間にくるのが目安です。最後にまくったところの形を整えて完成となります。袖をまくるといっても、決して肘までは見せません。
ワイシャツを着こなすには体型も重要
ワイシャツの身丈にしても、着丈にしても、格好よく着こなすには、体型にフィットしていなければいけません。肩幅は自分の肩に合わせられますが、身丈と着丈は自分から合わせるしかないわけです。
つまりワイシャツのコーディネートは、細マッチョに代表される、ほどほどに体を鍛えていて、ウエストが締まっている体こそ似合うということになります。お腹がポッコリして布地が張っているのは、多少なら愛嬌にもなりますが、でっぷりしていると女性受けは良くないでしょう。
実際にワイシャツを着こなしている男性は、肩から胸板にかけてフィットしており、ウエスト周りは締まっていながらも、若干余裕を感じられます。
そのような体型を目指すのであれば、筋肉をつける前に余分な脂肪を落とさなければいけません。
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まとめ
ワイシャツは体型に合った細身で着丈が短いものを選ぶと、すっきりとしたシルエットに見えます。コーディネートしやすいのは定番の白ですが、チェック柄やネルシャツも選び方次第で格好いい着こなしができるでしょう。完璧を目指すなら、インナーやパンツにもこだわりたいところです。