ダイエットしていても体重が減らなくなった!考えられる原因と対策法6つ【医師監修】

2023.02.02

ダイエット

目標を決めてダイエットをスタートさせた直後は順調に体重が減っていても、途中から突然減らなくなるということは、誰にでも起こりうることです。

途中で体重が減らなくなったときには、いくつかの原因が考えられます。ここでは、その原因を解説するとともに対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてダイエットを諦めずに続けてください。

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ダイエットをしても体重が減らなくなった原因

 

ダイエットは、ただ単に運動習慣と食生活を変えるだけで成功するものではありません。さまざまな要因から、体重が減らなくなることもあるのです。

 

ダイエット中に、これまで順調に減っていたはずの体重が、突然減らなくなったときに考えられる原因を4つご紹介します。

 

停滞期が来ている

 

順調に減っていた体重が、同じ方法では簡単に減らなくなったと感じたときは、ダイエットの停滞期に突入しているかもしれません。

 

停滞期とは、ダイエットをする上で避けては通れない問題で、1ヶ月で体重の5%以上が減ってしまうと体の防衛反応が働き、体重を減らしにくくしてしまうのです。

 

これは、体にホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼ばれる機能が備わっているのが理由で、飢餓状態を回避して生命を維持します。これ以上体重が減らないよう切り替える危機管理システムなので、自分ではどうしようもできないことなのです。

 

この停滞期は、2週間〜1ヶ月程度続きますが、体がその体重に慣れてくると自然に停滞期から抜け出して、また体重が減り始めます。ずっと減らないわけではないので、安心して大丈夫です。

 

間違った運動法を続けている

 

ダイエットは、やみくもに運動していてもなかなか思うように体重は減りません。運動しているのに体重が減らないと感じている人は、まず運動方法を見直してみましょう。

 

間違った運動法を続けていると、体重が減りにくいだけでなく、体の故障にもつながる恐れがあります。ハードな運動を毎日続けるのではなく、1日おきに運動して、筋肉を休める日をつくりましょう。

 

基本的な運動の考え方には、有酸素運動と無酸素運動があります。有酸素運動は、ウォーキングなどの比較的ゆったりした運動方法で脂肪を燃焼させる効果があり、無酸素運動は、筋トレなどを指した筋肉量を増やして代謝を上げる運動です。

 

ダイエットには、有酸素運動と無酸素運動を上手くかけ合わせた運動が効果的といわれています。

 

どちらか一方しかしていない場合や、偏ってしまっている場合は、もう一度ダイエットに効果的な運動方法を調べてみましょう。

 

ストレスが溜まっている

 

ダイエットにストレスは大敵です。一見、双方に関わりはないように思えますが、ストレスは便秘や睡眠不足を引き起こし、その結果、体の代謝を悪くしてしまいます。

 

人生のなかでストレスはつきものですし、適度なストレスは生活に張り合いを与えてくれます。しかし、過度なストレスは身体にとって悪影響です。思い悩んでしまうような仕事でのストレスや人間関係のストレスは、上手く発散できるように工夫しましょう。

 

また、ダイエット自体が大きなストレスとなっていることも多いです。たとえば、目標体重に近づくために努力している人の中には、なかなか目標体重まで到達せず、「痩せなければ!」という強い思いがストレスになっていることもあります。

 

こうなってしまっては、ダイエットが悪循環になってしまうので、長い目で見た目標を設定するなど、ダイエットを続けやすい環境をつくりましょう。

 
 

睡眠時間が足りない

 

睡眠時間が足りないと、食欲抑制ホルモンの「レプチン」が減少し、食欲増進ホルモンの「グレリン」が過剰に分泌されます。その結果、空腹感が強まって食べすぎてしまうおそれがあるのです。

 

また、睡眠不足になると、脂肪を分解する働きをもつ「成長ホルモン」の分泌が低下し、太りやすい体を作ってしまいます。

 

できるだけ睡眠時間を確保できるように努め、規則正しい生活を心がけましょう。

 

腸内環境が良くない

 

腸内環境が悪いと便秘やむくみが起きやすいです。水分が上手く排出できず、体内の水分量が増えるため体重が減りにくくなります。

 

また、腸内環境が整わず、腸の働きが悪くなると代謝にも悪影響を及ぼすため、痩せにくくなります。腸内環境が悪化する原因として、以下が挙げられます。

 

・肉や脂っこい料理をよく食べる

・野菜や海藻類などの食物繊維、発酵食品はあまり食べない

・不規則な生活を送っている

・ストレスを溜め込みやすい

 

体重が減らなくなったと感じたら、腸内環境の改善に取り組んでみましょう。

 

ダイエットで体重が減らないときのNG行動は?

 

頑張ってダイエットに励んでいるのにも関わらず、なかなか体重が減らないときは、挫けそうになってしまうものです。

 

しかし、ダイエットには停滞期が必ず訪れます。停滞期には、何をしても体重が減りにくいことを理解して、ダイエットをあきらめてしまわないようにしましょう。

 

また、停滞期で体重が減りにくくなったときに、食事量を減らしてしまう人がいます。食事量を大幅に変更して少なくすると、一見体重は減るように思われますが、じつは停滞期を長引かせてしまう原因となるのです。

 

それとは逆に、食事量を増やしてしまうとリバウンドしてしまい、せっかくここまで落としてきた体重が増えてしまいます。

 

運動量や筋トレを極端に増やしてしまうのも、停滞期を長引かせる原因です。体重が減らなくなってきて焦る気持ちもありますが、過度な運動を行うのもやめましょう。

 

ダイエットで体重が減らなくなったときの対処法

 

ダイエットで体重が減らなくなることは、誰にでもあります。いつでも順調にいかないものですが、いくつかの対処法も存在するのです。

 

ここからは、本当に効果的な3つの対処法を厳選してご紹介しますので、体重が減らなくて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

チートデイを設ける

 

チートデイとは、ダイエットを休む日のことです。自分でチートデイを設定して、この日は徹底的にダイエットをサボりましょう。

 

ダイエットは、食事を制限することが多いですが、チートデイでは何を食べても良いのです。ラーメンやファーストフードなどの、いわゆるダイエットの敵といわれているような食事をしても良いですし、ケーキやお菓子を好きなだけ食べても構いません。

 

この日だけは、罪悪感を持たず、好きなものを好きなだけ食べるようにしましょう。今まで苦労して積み上げてきたダイエットが水の泡になるのでは?と考える人もいるかと思いますが、チートデイはストレスを発散させるために必要なのです。

 

チートデイを設けることで、ダイエットを続けやすくなるほか、ストレスが発散できて代謝が上がり、体重が減るという報告もたくさんあります。

 

チートデイも、ダイエットメニューのひとつと考えて、停滞期に1日だけ取り入れるようにしたり、2週間に1回はチートデイを取り入れたりと、自分なりに工夫しながら楽しみましょう。

 

筋トレをする

 

体重が減りにくくなったときは、筋トレを重点的に行いましょう。筋肉量を増やすことによって、基礎代謝がアップします。

 

基礎代謝とは、何もしていないのに勝手に消費するカロリーのことです。筋トレをして筋肉量が増えて代謝がアップすると、寝ている間にも多くのカロリーを消費してくれるようになります。

 

とはいえ、激しく負荷のかかる無理な筋トレを、毎日継続しても効率が良くありません。筋肉は休ませることで増えますから同じ部位を毎日鍛えるのではなく、今日は下半身の筋トレをしたから、明日は上半身の筋トレをして下半身は休ませようなど、自分で調節しながらほど良く休憩させて筋力をアップさせていきましょう。

 

たんぱく質を十分に摂る

 

自分の運動量にあわせて、十分なたんぱく質を摂りましょう。タンパク質は、肉や魚、卵などに多く含まれているので、日々の食事で意識的に摂ることが大切です。

 

しっかり食べる時間がない、食が細い人の場合は、プロテインで効率的に補給する方法もあります。

 

ダイエットによって体重が減ってくると、体や脳が失った分を補おうとするために空腹感を感じやすくなります。

 

この空腹感を抑えて代謝を上げるためにも、たんぱく質を意識して摂取するよう心がけましょう。

 

質の良い油を摂る

 

ダイエットをしていると、脂質をできるだけ摂らないように意識している人も多いのでないでしょうか。しかし、必要な脂質まで制限してしまうとダイエットの妨げになることもあります。

 

停滞期に質の良い油を摂ると、その刺激から順調に体重が落ちていくことがあるといわれています。質の良い油とは、体に蓄積しにくい中鎖脂肪酸のMCTオイルや、オメガ3系脂肪酸のDHA・EPAなどが挙げられます。

 

これらの脂質は、脂肪の燃焼をサポートしてくれるほか、中性脂肪を減らす働きや、代謝を上げる効果も期待できるのです。

 

食事やサプリメントなどから、適度に摂取するよう心がけましょう。

 

食物繊維をしっかり摂る

 

ダイエットを開始すると、全体的な食事量が減るのにともない、野菜やお米を食べる機会も少なくなります。食事量が変化すれば、腸内環境に悪影響を及ぼすおそれもあるのです。

 

腸内環境が悪化すれば、便秘や代謝低下の原因にもなります。野菜を意識的に食べて、物繊維がたくさん摂れるようにしましょう。

 

野菜が苦手で、食物繊維がなかなか摂れない人は、お米に混ぜて炊くタイプの大麦や雑穀米などで補うのもおすすめです。

 

自分で食べやすい方法を模索すれば、食物繊維が多く摂れるのでライフスタイルや好みに合わせて工夫してみてください。

 

エステに通う

 

さまざまな方法を試してみても、自分の満足できるような体重の変化がない場合は、専門家に助けを求めるのもひとつの手段です。

 

エステでは、痩身に関するさまざまな研究から導き出された方法を、手技やマシンを使いながら効率的に行います。

 

脂肪を燃焼させるだけでなく、体に溜まっている余分な水分や老廃物を体外へ排出する施術もあるので、むくみが取れてすぐに効果が目に見えて分かったり、体質改善につながって痩せやすい体になったりする可能性が高いのです。

 

ダンディハウスでは、体の引き締めをはじめ、代謝をアップさせるため、またきれいなボディラインにするための筋力アップ、脂肪燃焼など、さまざまなコースがあります。

 

自己流では落としにくいデコボコしたセルライトや、しつこい皮下脂肪、内臓脂肪にまで効率良くアプローチして、理想の体型に仕上げます。

 

また、ダイエットのことを熟知している専門家が栄養バランスや食べ方など、普段の食事についてのアドバイスもしますので、無理な食事制限をすることなくエステ終了後もリバウンドせずに体型を維持できるのです。

 

初回のカウンセリングでは、どのくらい痩せたいのか、どんなボディラインになりたいのかを時間をかけてお聞きします。

 

普段の食生活や生活習慣までをしっかりヒアリングすることで、原因を診断し、確実な効果が得られるよう最適な施術をご提案していますので、どんな小さなことでもお話ください。

 

施術前には、採寸や計測を行い、筋肉量や水分量を測定します。これによって脂肪を落とす部位や筋肉を引き締める部位を確認するので、バランスの良いきれいなボディラインを目指せるのです。

 

施術が終わっても、アフターカウンセリングの時間を設けており、自宅でのケア方法も丁寧に解説します。格安でできる初回体験も用意していますので、ぜひお気軽にご予約ください。

 
 

まとめ

 

ダイエットは、開始してすぐに効果が出るものではなく、長期戦になることが多いです。その中で、体重が思うように減らず焦りが出てしまい、結果的にダイエットを諦めてしまう人も多いのです。

 

せっかくはじめたダイエットを中途半端で終わらせず、理想のボディに少しでも近づけるように、さまざまな対処法を実践して、上手く乗り切っていきましょう。

 
木村医師

【この記事の監修医師】

東京女子医科大学病院、および関連病院で内科、循環器科、睡眠科として診療にあたるほか、 嘱託産業医として企業の健康経営にも携わる 木村眞樹子先生

 

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