サウナは痩せるって本当?ダイエットに効果的な入り方とは

2022.10.19

ダイエット

ダイエットで早く成果を出すためには、食事のバランスと運動が大事です。食事制限を行うだけでは、なかなか効果を感じにくいのではないでしょうか。

そんな中、「痩せるためにはサウナが良い」という声をよく聞きます。サウナに入ると大量の汗がかけるため、うまく活用することで新陳代謝を高められ、デトックス効果が期待できるでしょう。

今回は、サウナには痩せる効果があるのか、痩せることを目的にした効果的な入り方などについて紹介します。

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サウナは痩せる効果がある?

 

サウナに入っても短時間で痩せることは難しいですが、体にとってはメリットがたくさんあります。

 

身体の中の老廃物を排出しやすくなる

 

サウナに入っても短時間で痩せることは難しいですが、体にとってメリットが多くあります。

 

サウナに入ると体が温まり血行が良くなります。体温が上がって代謝アップすると、老廃物が排出されるのです。

 

さらに、内臓が温まると体の機能が高まり、便秘気味の人でも腸が動き出すこともあるようです。サウナに入るとトイレに行きたくなるのは、体の巡りが良くなっているサインともいえるでしょう。ほかにも、代謝が高まるためホルモン分泌の正常化にも役立つといわれています。

 

また、温まることで体温が上がると、代謝が12~13%アップするといわれています。体が温まり汗として流れていくことで、痩せたと感じることもあるでしょう。

 

さらに、サウナに入り大量の汗をかくことで、体の中の余分なものを一緒に流してくれます。汗のなかには塩分も含まれているため、汗をかくことで一時的にむくみは取れやすい状態になります。

 

ただし、サウナで体温が上がっても、老廃物の排出や大量の汗で内臓脂肪が燃えるわけではありません。そのため、上述のとおり、サウナだけでダイエット効果を期待するのは難しいといえます。

 

しかし、新陳代謝が良くなることで、脂肪も燃えやすくなるため、長い目で見れば太りにくい体づくりを目指せるのです。

 

乳酸を排出しやすくなる

 

サウナに入って血行が良くなることで、乳酸を排出しやすくなります。乳酸とは、運動などを行ったあとにみられる体内の疲労物質のことです。サウナ後に体が軽くなったような感覚になるのは、乳酸などがしっかり排出された証拠といえるでしょう。

 

サウナで汗をかくと乳酸も一緒に排出されるため、ダイエット効果も期待できます。一方、乳酸を体に留めておくと脂肪が燃えにくい状態になり、ダイエットの妨げになるため注意しなければなりません。

 

痩せやすい身体づくりに役立つ

 
 

サウナに入ると体が温まり、新陳代謝が良くなるため痩せやすい体づくりを目指せます。特に、体温が高くなるとHSP(ヒートショックプロテイン)という脂肪を燃やしやすくするたんぱく質が体内で増加します。

 

HSPは脂肪燃焼以外にも疲労回復や美容効果も期待できるため、手軽に取り入れられるサウナを有効活用しましょう。

 

HSPの効果は数日間続くため、週2~3回入るなどサウナを継続することで、脂肪が燃えやすい状態を維持できます。

 

カロリーを消費する

 

サウナは1時間入っているだけで150kcalを消費します。食べ物であればアップルパイ約1/2個分、カステラ約1切れ分と同等のカロリーです。ウォーキングだと200kcal消費するのに約1時間歩かなければなりません。

 

サウナに入れば動かなくても、これらのカロリーと同じくらい消費できます。とはいえ、サウナだけでは痩せるまでに時間がかかります。さまざまなダイエットを組み合わせると、より効果を実感しやすくなるでしょう。

 

睡眠の質改善にもつながる

 

サウナは体を温めるだけでなく、水風呂や水シャワーなどで体を冷やしますが、その温度差が自律神経に適度な刺激を与えてくれます。自律神経が整うと、睡眠の質改善につながるケースがあるようです。

 

睡眠の質が良くなれば成長ホルモンの分泌も活性化し、痩せやすくなるでしょう。成長ホルモンは、脂肪を燃えやすくする働きがあるため、痩せやすい体づくりにも重要な役割をもっています。

 
 

痩せるための効果的なサウナの入り方

 

サウナで痩せやすい体を目指すには、継続することが大切です。しかし、サウナの入り方を知らないと、思うような結果が得られないことが考えられます。

 

ここでは痩せるための効果的なサウナの入り方について5つ紹介します。

 

サウナに入る前に体を洗って湯船に浸かる

 

ダイエットを効率良く進めるために、体を洗い湯船に浸かってからサウナに入りましょう。サウナは公共の場なので、マナーとして髪の毛と体を洗うという理由もありますが、実はダイエットにも嬉しい効果があるのです。

 

サウナに入る前に体を洗うと、体内の汚れや毛穴のつまりが取れやすくなります。毛穴が詰まった状態では発汗がうまくできないため、汚れを取り除いて汗の通り道をつくってあげましょう。発汗しやすい状態をつくってからサウナに入ると、老廃物も排出されやすくなります。

 

また、時間があるときは、サウナに入る前にじっくり湯船に浸かることもおすすめです。体がしっかり温まると血流が良くなり、サウナに入ったときに代謝アップが期待できます。

 

サウナの中でマッサージする

 

サウナに入っている時間がもったいないという人におすすめなのがマッサージです。サウナの時間を上手に活用しましょう。

 

血流が良くなっている状態でマッサージすれば、むくみやコリの改善が期待できます。デトックス効果が高まり、さらに老廃物の排出や便秘解消効果につながるでしょう。

 

とはいえ、サウナはリラックス目的で使用される人もいるので、周りに配慮しながらマッサージを行うことが大切です。

 

時間を有効活用するために、サウナで運動を取り入れようと思われる人もいますが、激しい運動はおすすめできません。筋トレなどの激しい運動は、発汗が過剰になるほか、倒れる危険性もあるので注意しましょう。

 

温冷交代浴をする

 
 

温冷交代浴は、温める、冷やすを繰り返す方法です。交互に行うことで血行の巡りが良くなる入り方です。水風呂は、肌がキュッと引き締まって熱を逃さないため、体をしっかりと保温することもできます。

 

【入り方】
1.入る前に水分摂取は忘れずに
サウナでは大量の汗をかきます。脱水状態を防ぐためにも、コップ1~2杯の水を飲んでからサウナに入ってください。

 

2.体の水分を拭いてからサウナに入る
サウナでしっかり汗をかくためには、体についている水分を拭きとることが大切です。サウナに入って座るときは、好みの熱さの位置を選びましょう。サウナの室内ベンチがひな壇になっている場合、体感温度は上段が高めで下段が低めになっています。

 

3.サウナに入る時間は5~12分を目安にする
サウナ内の温度にもよりますが、5~12分を目安に入りましょう。長くても15分以内にするのがポイントです。サウナは長時間入る必要がなく、体が温まってじんわり汗をかいたらOKです。サウナに入る際は、濡れたタオルを頭に巻いておくことで、汗が目の中に入ることを防げるうえに、のぼせにくくなります。

 

4.サウナから出たらシャワーで汗を流す
サウナでたっぷり汗をかいたら、ぬるめのシャワーで汗を流しましょう。サウナで汗をかいているため、いきなり水風呂に入るのはマナー違反です。また、高温のサウナから水風呂に急に入ってしまうと、血圧が上昇し危険です。

 

5.30秒~1分ほど、水風呂に入る
水風呂に入るときは、手足から少しずつ慣らしていきましょう。水風呂が苦手な人は、足先だけでも問題ありません。水風呂の代わりに、30度ほどの温度の低いシャワーを浴びても良いでしょう。

 

6.休憩をはさむ
水風呂から出たら水分を拭き取り、5~10分ほどゆっくり休んでください。必ず休憩をはさむことが大切です。

 

1~6のサイクルを2~3回繰り返し、サウナ終了後は長めに休憩してください。

 

低温浴をする

 

リラックスしたい方におすすめの入浴法は低温浴です。低温サウナでは副交感神経が優位になります。ゆっくり入って穏やかに過ごしましょう。

 

【入り方】
1.低温サウナに15~20分入る
低温サウナは通常のサウナよりも長く入れるため、体の水分を拭き取ってからじっくり体を温めましょう。汗をかき始めたらサウナから出てください。

 

リラックスできる低温浴では、温まり過ぎないことがポイントです。温まることで大量に汗をかくと、体が活動モードになる交感神経が優位になってしまうので気を付けましょう。

 

万が一、低温サウナでも熱さを感じたら危険です。短時間しか入っていなくても、我慢せずにすぐにサウナから出るようにしてください。

 

2.サウナから出て汗を流す
サウナから出たら、シャワーで汗を流してください。足先に水をかけることで、保温もできます。

 
 

3.体が冷えないように温かくして30分ほど休憩する
体が冷えないようにタオルで体の水気をしっかり拭き取り、必ず水分補給を行ってゆっくり休憩を取るようにしましょう。

 
 

繰り返し浴をする

 

繰り返し浴とは、水風呂など冷やす時間を入れない方法です。体の芯まで温めるため、冷えやすい人にもぴったりです。繰り返し浴を行うと体がしっかり温まるため、休憩を挟んでサウナに入る度に時間を段々短くしていきます。

 

【入り方】

1.体の水分を拭き取りサウナに入る
水分を拭き取り、サウナに入りましょう。サウナ室の中がひな壇になっている場合は、温度の高い上段に座り、10~15分汗をかきます。熱い温度が苦手な方は無理せず、座る位置を変更してください。

 

2.サウナから出て汗を流す
サウナから出たら、ぬるま湯のシャワーで汗を流します。汗を流したら、外気にあたりながら5~10分ほど休憩しましょう。もし、体が冷えてしまったら、お風呂に入って体を温めてください。

 

3.サウナに入る
休憩後、サウナに入ります。8分入り5分休憩、5分入り3分休憩のようにサウナに入る時間を少しずつ短くしていきます。サウナと休憩を3~4セット繰り返してください。

 

3~4セット終了したら、汗を流して水分補給をしながらゆっくり休みましょう。喉が乾いたら、入浴の途中でも水分を補給してください。

 
 

サウナを利用する際に注意したいこと

 

サウナは大量に汗をかくため、水分補給に注意が必要です。ほかにも、サウナを利用する際に気を付けて欲しいことを紹介します。

 

水分補給に注意

 

サウナに入ると大量の汗をかき、脱水状態になりやすいため、水分補給をしっかり行ってください。水分補給をすることで、汗が出やすくなります。サウナの途中で水分補給するときは、炭酸水がおすすめです。糖分の入った飲み物は、代謝アップが損なわれてしまう可能性があるため、飲まないように気をつけてください。

 

サウナ前後の食事に注意

 

サウナで副交感神経が優位になっているときは、食事に気を付けましょう。汗を大量にかいたからといって、高カロリーな食事をするのもおすすめできません。

 

サウナ施設に食事処がある場合は、特に要注意です。サウナから出た後の食事は、低カロリーなものを選ぶようにしてください。

 

また、体が温まって喉が乾いたときのビールは、特においしく感じるものですが、サウナに入った後はアルコールの吸収が良くなるので控えましょう。スポーツドリンクや野菜ジュースなどで、ビタミンやミネラルを補うのが適しています。

 

無理をしない

 

安全にサウナを楽しむため、長時間入ることや、体調が悪いのに我慢して入るなどの無理は厳禁です。水分補給をこまめに行いながら、サウナに入る時間を適正に調整してください。

 

一方で、サウナに入る頻度は、週1~3回程度が好ましいといわれています。

 

サウナに入るには、全身を洗ってお風呂で温まるなどの工程や、注意事項を考慮しなければなりません。サウナに通って、一連の流れを行っても目に見えて痩せるには時間が必要です。

 

もし、サウナに通い続けることや諸々の工程が億劫なときや痩せる効果を期待したい場合は、エステでの遠赤外線サウナや遠赤外線浴を組み合わせたダイエットコースを利用するのも良いでしょう。エステでの遠赤外線サウナは、通常のサウナで行う工程が省けます。

 
 

まとめ

 

サウナに入ると、体が温まり代謝がアップすることで、老廃物を排出しやすくなります。また、大量の汗をかくと爽快感も得られるため、サウナは身体にとってプラスに働きます。

 

ただし、サウナに入るだけで痩せる効果を期待するのは難しいものです。

 

サウナを利用して痩せる効果を期待したい人は、エステの遠赤外線サウナや赤外線浴を組み合わせたコースでダイエットを目指してみるのもひとつの方法です。ダイエットを叶えるために、自分に合ったやり方を見つけましょう。

 

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